近代社会2.0―インターネットの法と慣習

「現実2.0」で最終回をむかえたHotwired連載の白田秀彰の「インターネットの法と慣習」の(一部)書籍化。本ブログでの紹介文がなかなか完成しなさそうなので、とりあえずはてなで。

「かなり奇妙な法学入門」という副題がついているものの、本書における「法」に関する記述はある意味で(?)いたって「正統」である。そうであるがゆえに、逆に「ものたりなさ」を感じるかもしれないが(?)、その先にこそ現在の「法」の問題がある。

問題は、「近代社会2.0」はいかに可能か、という点以外にはない(とびすぎだ)。

なお、本書にはさまざまな書籍がとりあげられており、そのすべて、あるいは、多くを読んでいる読者はさほど多くないような気がするので、とりあげた書籍のリストないしブックガイドがあるとよかったのに…という気がするが、それは時間のある読者がWeb上に作成すべきものなのだろう。